帯緑色籾歩合による水稲の刈取適期の判定法 (2) : 帯緑色籾歩合の調査におけるサンプリング法

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  • タイ リョクショク モミブアイ ニ ヨ

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抄録

刈取適期判定のために帯緑色籾歩合を調査するにあたって簡単かつ実用的な穂の採取方法について検討した。結果は以下のとおりであった。1. 圃場からの株の選定 (1)株毎に調査した帯緑色籾歩合は一株の穂数ととくに有意な関係は認められなかった。(2)刈取適期における帯緑色籾歩合の誤差率を30%とした場合,すなわち早期栽培では15±5%,普通期栽培では25±7.5%とした場合に,圃場全体の帯緑色籾歩合を推定するのに必要な調査株数は早期栽培では5株,普通期栽培では7株で十分であった。2. 株からの穂の選定 (1)一株の中で出穂期に抽出した穂や主稈の穂の帯緑色籾歩合と株全体の帯緑色籾歩合との間に差はみられなかったが,実用上は穂の選定が困難である。(2)主稈と思われる太い茎の穂の帯緑色籾歩合は株全体の帯緑色籾歩合の推定に最も適当であった。(3)主稈と思われる太い茎の穂を選んだ場合に圃場全体の帯緑色籾歩合を推定するのに必要な穂数は22本であった。3. 帯緑色籾歩合は降雨により籾が濡れている時には調査者により変動した。

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