ナス果実の貯蔵前の水分減少が低温耐性に及ぼす影響

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  • ナス カジツ ノ チョゾウマエ ノ スイブン ゲンショウ ガ テイオン タイセ

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抄録

ナス果実を2%までの範囲で種々の程度の減量処理を行った後,5℃で7日間の低温貯蔵を行い,その後20℃又は25℃に昇温してピッティング発生及び鮮度変化を調査した. さらに,減量後に吸水によって重量を復元させた後,同様の調査を行った. その結果,低温貯蔵前に0.5%程度減量させることによって,低温障害抑制効果が認められた. この効果は,減量後吸水によって重量を復元してもなお継続して認められた. 1%以上の減量を行うと障害抑制効果はみられなくなった. 1%又は2%減量後に吸水復元させると,0.5%減量までの復元で,障害発生はある程度抑制される傾向がみられた. このようなことから,ナス果実では低温貯蔵前の軽い水分減少は低温耐性を高くする方向に作用すること,低温耐性は単に含水量だけではなく,組織間の水の動きに密接に関係していることが推察された。

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