水稲節水栽培による田畑輪換栽培の安定化(1) : 輪換畑の土壌構造改善と機械作業性の向上
抄録
田畑輪換栽培において、畑転換作業を容易にするため中粗粒強グライ土の水田で畑転換前の稲作を節水水管理で栽培し、土壌の物理性の変化と機械の作業性改善の効果を検討した。その結果、節水栽培導入の効果は以下のとおりであった。1. 土壌は水稲栽培期間中の乾燥収縮により、表面および下層土に亀裂が発達し、水稲収穫後の圃場では排水性が良好となった。2. 塑性限界/pF1.8-含水比は大きくなり、また、土壌破壊エネルギおよび土塊円筒表面エネルギは小さくなるなど、土壌構造が発達し、易耕性が改善され、ロータリ耕による砕土率も向上した。3. 地耐力は水稲収穫後の早期から高まり、営農排水等の作業が適期に可能となった。このことは、機械の負担面積の拡大に対して有利になることが示唆された。4. 転換当初でも土壌の地耐力が増し、小麦の適期播種が可能となった。また、土壌の砕土率が向上し出芽が良好となった。
収録刊行物
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- 千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
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千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station (36), 57-65, 1995-03
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288594517632
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- ISSN
- 05776880
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB