ひな白痢急速診断用菌液を活用したSalmonella Enteritidis実験感染鶏の抗体の消長

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  • ヒナハクリキュウソク シンダンヨウキンエキ オ カツヨウ シタ Salmonella Enteritidis ジッケン カンセン ケイ ノ コウタイ ノ ショウチョウ

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抄録

Salmonella Enteritidis(SE)実験感染鶏およびSEオイルワクチン接種鶏の経過血清について、ひな白痢急速診断用菌液(診断液)を用いた急速凝集反応、試験管凝集反応、マイクロプレート凝集反応を比較した。試験管凝集反応(100倍希釈診断液)とマイクロプレート凝集反応(25倍希釈診断液)はよく相関(r=0.94)した。マイクロプレート凝集反応の抗体価が40倍以上であればすべて、また10倍、20倍の多くも急速凝集反応で陽性を示した。しかし、5倍ではほとんどが陰性であった。マイクロプレート凝集反応を用いた経過血清の抗体価は、109CFU接種育成鶏群では2週後にピークの25倍を示し、以後減少した。109CFU接種産卵鶏群では1週後にピークの75倍を示し、以後緩やかに減少し、5週後にも17倍を示した。106CFU接種産卵鶏群では、2週後に25倍を示し、以後の減少はゆるやかで、5週後においても13倍を示した。なお、オイルワクチン接種鶏では、育成鶏、産卵鶏とも抗体価10倍、20倍も含めてすべて急速凝集反応陽性であった。

収録刊行物

  • 鶏病研究会報

    鶏病研究会報 37 (3), 160-167, 2001-11

    つくば : 鶏病研究会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (15)*注記

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