愛知県内酪農家の自給飼料生産の現状と今後の課題

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  • アイチ ケンナイ ラクノウカ ノ ジキュウ シリョウ セイサン ノ ゲンジョウ ト コンゴ ノ カダイ

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抄録

県下の酪農家658戸を対象に行われた「自給飼料生産に関するアンケート」の結果から、自給飼料生産の現状と今後の課題を検討した。飼料畑を持たない農家は45%にのぼった。自給飼料生産はふん尿処理の一環としての位置づけが強く、共同処理施設の設置が進んでいる東三河で自給飼料生産離れの傾向が強かった。自給飼料生産目的は「ふん尿処理」に次いで「土地有効利用・コスト低減」が主であるが、自給飼料生産を増やしたい農家は10%未満と、酪農家自身による増産には消極的であった。酪農経営における自給飼料増産は、面積の増大より生産性や品質の向上を図る方が有効であると考えられた。一方、地域内生産流通粗飼料、流通TMR飼料の利用に対しても、約70%が購入を希望しなかったが、中山間地では約40%が利用を希望した。このことがら耕種農家やコントラクタにより飼料作物生産を外部化した場合、地域によって活用が可能であると示唆された。

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