ドリップ潅水によるブドウの根圏制御栽培における窒素およびリン酸施肥量の違いが樹体生育,果実品質および収量に及ぼす影響

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  • ドリップ灌水によるブドウの根圏制御栽培における窒素およびリン酸施肥量の違いが樹体生育,果実品質および収量に及ぼす影響
  • ドリップ カンスイ ニ ヨル ブドウ ノ コンケン セイギョ サイバイ ニ オケル チッソ オヨビ リンサン セヒリョウ ノ チガイ ガ ジュタイ セイイク カジツ ヒンシツ オヨビ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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早期から高品質果実を多収できる根圏制御栽培技術の開発を目的とし、目標収量を10aあたり2tに設定し、窒素およびリン酸施肥量が樹体生育、果実品質および収量に及ぼす影響について検討を行った。リン酸は、施肥量30g/樹と60g/樹の間では、多い方ほど土壌洗脱液中の濃度が高かった。樹体生育、果実品質および収量は処理間差がなかった。したがって、施肥量は年間成分30g/樹でよいと考えられた。窒素施肥量0g/樹では、花振るいが発生し、着粒数が少なく房重も劣ったため、収量が著しく少なかった。植え付け2年目では窒素施肥量10g/樹以上では、着粒数、房重、粒重に差がなく、1.8t/10a以上の収量が得られた。しかし、窒素施肥量10g/樹では着色期以降に新梢基部の葉色が低下し落葉が認められたことから植え付け2年目までの窒素の施肥量は1樹当たり20gが適当であると考えた。植え付け3年目以降は、窒素施肥量0.20g/樹では年数の経過と共に房重が減少し、収量が減少する傾向であった。多収を前提とした場合は窒素20g/樹では施肥量が不足しているものと考えられた。また、最も多量の窒素施肥量60g/樹では、植え付け3年目以降、収量構成要素である着粒数、粒重および房重が安定して高かったのに対し、窒素施肥量20g/樹および30g/樹では着粒数、房重が減少し、その結果収量が減少した。この点から、本栽培法の窒素適正施肥量は1樹当たり60g、10aに換算すると30kgと考えられた。

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