スルホニルウレア系除草剤の土壌中での挙動

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  • スルホニルウレアケイ ジョソウザイ ノ ドジョウチュウ デ ノ キョドウ

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抄録

スルホニルウレア系除草剤のうち、チフェンスルフロンメチル(TSM)及びベンスルフロンメチル(BSM)の土壌カラム中における移行性及び土壌吸着性について検討した。 使用した3種類の土壌では、両剤とも砂質土中で最も移動が速かった。TSMよりBSMの方が移動が小さく、特に沖積土や黒ボク土中では添加したBSMの大部分が最上層の土壌に残留した。また、土壌吸着性については、薬剤間で大きな違いがあった。TSMはいずれの土壌にも吸着されなかったが、BSMは沖積土に強く吸着され、砂質土にはほとんど吸着されなかった。同じ土壌でも、畑条件と湛水条件では薬剤の移行性に違いがみられた。 土壌中での薬剤の挙動は、土性、薬剤、土壌の水分条件によって異なることが明らかになり、それには土壌吸着性以外の要因も大きく関与することが示唆された。

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