Resource condition of herring populations caught by fisheries in Sakhalin Island waters

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  • サハリン島周辺海域で漁獲されるニシン系群の資源状態

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サハリン沿岸域はニシン系群の多様さで注目に値する。しかしながら、サハリン・北海道系、デカストリ系と北東沿岸(NE)系の系群だけが商業上、重要であると思われる。デカストリ系と北東沿岸系の資源豊度は、サハリン・北海道系と比べて高くない。近年ではすべてのサハリン島系群の漁獲高は、オホーツク海のギジガ・カムチャッカあるいはコルフォ・カムチャッカ系群よりもはるかに少ない。現在、北東沿岸系とデカストリ系ニシンは資源豊度が低いのが特徴である。かつて北太平洋の最大系群の１つであったサハリン・北海道系ニシンは、ここ数十年間資源豊度が低い状態にある。急激な資源豊度の減少は、産卵場や索餌場の喪失とともに系群の年齢構成が変化することにより引き起こされる。

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