カリフラワーモザイクウイルス35Sプロモーターの改変による高発現プロモーターの開発

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  • カリフラワーモザイクウイルス 35Sプロモーター ノ カイヘン ニ ヨル コウハツゲン プロモーター ノ カイハツ

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抄録

高発現プロモーターの開発を目的としてカリフラワーモザイクウイルス35Sプロモーターを改変し、35Sプロモーターのエンハンサー領域を2つ連結したE2-35S、E2-35Sプロモーターの3’側下流に植物ウイルスキュウリ緑斑モザイクウイルス(KGMMV)の5’側非翻訳領域を挿入したEC-35S、さらに3’側下流にエンハンサーを付加したECE-35Sの3種の新規プロモーターを作出し、さらに、これらの新プロモーターとgus遺伝子を結合したプラスミドpE2:gus、pEC:gus、pECE:gusを作成した。オリジナルの35Sプロモーターを持つpBI121およびこれら3種のプラスミドをアグロバクテリウム法を用いてタバコに遺伝子導入し、得られた形質転換体のGUS活性を調べたところ、pE2:gusではGUS活性が認められなかった。一方、pEC:gus及びpECE:gusのGUS活性ほぼ同等で、pBI121の10倍以上の高い活性が認められた。各プロモーターに用いた配列とその遺伝子発現から、高発現を促す要因として、KGMMVの5’非翻訳領域部分の影響が大きいものと考えられた。

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