スプレーギク‘ドリーミング’の育成経過とその特性

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  • スプレーギク ドリーミング ノ イクセイ ケイカ ト ソノ トクセイ

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抄録

1.秋ギクタイプのスプレーギクの優良品種である‘ドリームナース’に軟X線を照射し、花色が白色から黄色に変異した花色変異品種である‘ドリーミング’を育成した。2.‘ドリーミング’は、1993年に‘ドリームナース’の挿し穂に軟X線を200Gy照射し、得られた花色変異部の小花梗を1/2MS培地に1mg/lのNAAと1mg/lのBAを添加した培地で培養することにより得られた再分化個体である。得られた10系統の再分化個体を親株として、優良系統の選抜で1系統に育成番号を付与し、現地適応性試験を実施した結果、2000年に育成を完了し命名した。3.‘ドリーミング’の生育特性は、草丈・切花重が小さく、親品種よりも小型化している。その開花特性は、親品種よりも1週間程度開花が遅く、親品種の花色が白色であるのに対し黄色で、花茎が1.4cm程度と極小さい。また、‘ドリーミング’の最大の特徴は、管状花がほとんどないため満開時に露心することがなく、親品種よりも観賞期間が長い点である。

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