日本産チガヤ(Imperata cylindrica)の葉緑体DNA変異の地理的分布

書誌事項

タイトル別名
  • ニホンサン チガヤ Imperata cylindrica ノ ヨウリョクタイ DNA ヘンイ ノ チリテキ ブンプ

この論文をさがす

抄録

日本国内に分布するチガヤ(Imperata cylindrica)の遺伝的変異の地理的分布を明らかにするため、143系統457個体のチガヤの葉緑体ゲノムに存在する7ケ所の変異パターンをPCR-RFLP法によって識別し、その変異パターンの組み合わせによって葉緑体DNA変異を調べた。チガヤの葉緑体DNAがA、B、C、C1、D、EおよびFの7種類のハプロタイプの分けられた。A、B、DおよびFタイプの頻度が高く、C、C1およびEタイプの頻度が低かった。Bタイプのチガヤは本州の北部、Dタイプのチガヤは対馬を含む九州の北部、Fタイプのチガヤは本州の西部、四国地方および九州の東北部にそれぞれ高い頻度で分布しており、チガヤの葉緑体DNAの遺伝的変異には地理的構造が存在していることが明らかになった。

収録刊行物

  • Coastal bioenvironment

    Coastal bioenvironment 2 51-58, 2003-12

    唐津 : 佐賀大学海浜台地生物環境研究センター

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ