ネコグモ,アサヒエビグモに対する各種薬剤の影響

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  • ネコグモ アサヒエビグモ ニ タイスル カクシュ ヤクザイ ノ エイキョウ

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抄録

ネコグモ、アサヒエビグモに対する20種類の薬剤の影響を調査した。(1)クモ体への散布では、有機リン系のクロルピリホス乳剤、DMTP乳剤、合成ピレスロイド系のフェンプロパトリン乳剤、ハルフェンプロックス乳剤の4薬剤で、両クモの死亡率が70%を上回り影響が大きかった。(2)飼育容器の壁面に薬剤を塗布した場合では、有機リン系のクロルピリホス乳剤、プロフェノホス乳剤、合成ピレスロイド系のハルフェンプロックス乳剤の3薬剤で、両クモの死亡率が70%を上回り、影響が大きかった。(3)ネコグモは散布法で薬剤の影響が出やすく、アサヒエビグモは、壁面塗布で影響が出やすかった。(4)餌昆虫を通して薬剤が、ネコグモ、アサヒエビグモに影響を与えることはなかった。(5)室内試験でクモ類に影響が大きかった4薬剤を茶園に散布したところ、DMTP乳剤、フェンプロパトリン乳剤とハルフェンプロックス乳剤は散布直後から、クロルピリホス乳剤は1週間以上経過してから密度が低下し、低いまま推移した。(6)室内試験で影響の大きかった薬剤は、ほ場でもクモ類の密度に与える影響は大きかった。

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