蒸洗クッカーで脱油した食品残渣由来飼料の品質

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  • ジョウセンクッカー デ ダツユ シタ ショクヒン ザンサ ユライ シリョウ ノ ヒンシツ

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食品残渣の中でレストランや給食産業の残飯は水分と油分が多く,飼料として広域利用するには脱油・乾燥する必要がある.そこで,開発した蒸洗クッカー・過熱蒸気乾燥機で残飯由来飼料を作製し,品質を調べた.1.残飯類の水分と油分の分離のため,蒸気による加熱・加圧,温水噴霧できるメッシュバッグ付きバッチ式蒸洗クッカー,洗浄液の油分離装置および過熱蒸気循環・ロータリーキルン乾燥機からなる蒸洗クッカー・過熱蒸気乾燥システムを構築し,残飯由来飼料を分析した.2.原料投入量を25kg/回,蒸洗時間を10分としたところ,水分73.8~74.4%,粗脂肪(乾物換算)22.3~33.2%の残飯が,90℃,2分加熱,90℃の温水10l噴霧後10分間0.2MPaに維持した蒸洗処理によって重量21.8~23kg,水分72.8~76.1%となり,粗脂肪が15.4~16.2%に低下した.その後の加熱蒸気乾燥によって,水分8.7~9.4%,粗脂肪7.9~9.3%の乾燥飼料が製造できた.残飯油脂中の60%以上がオレイン酸とリノール酸で,蒸洗乾燥処理後も同様の傾向を示した.

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