TMRの物理性と乳牛の選り食い及び乳生産

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  • TMR ノ ブツリセイ ト ニュウギュウ ノ ヨリクイ オヨビ ニュウセイサン

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MRの飼槽における選り食いの影響を調査した。条件を変えたMRを搾乳牛に自由採食させ、選り食いの程度をペンシルバニア大学粗飼料粒度分離器(以下、PSPS)を用いて評価した。グラスサイレージを用いたMRの粒度分布は、選り食いにより、荒い粒度の割合が増加し、細かい粒度のものは減少した。しかし、コーンサイレージを用いたMRでは粒度分布は変化しなかった。30%、45%、60%に水分含量を調整したMRは選り食いによる影響を受けなかった。PSPSを使用する際、含水量45%までは適切に分離できたが、60%含水MRでは濡れたままでは分離されない可能性が示唆された。乾草の理論切断長を2cm、10cmに変えたMRを給与したところ、10cmに切断した乾草を用いたMRにおいて残飼回収時に荒い粒度の割合が増加した。MRミキサーによる攪拌時間が15分、90分のMRを給与したところ、第一胃内溶液中の総揮発性脂肪酸濃度は90分攪拌したMRを給与した牛で高かったが、飼料摂取量及び乳生産に有意な差は見られなかった。これらのことからMR中の粗飼料の切断長を適正にすることにより乳牛による選り食いはさけられるものと思われた。また、本研究では選り食いが起こる場合においても日量30kg以下の乳量水準の牛群で繊維源が十分である場合は影響は少ないものと考えられた。

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