イチゴの収穫作業労力軽減のための立性果房型系統の育成と栽培法

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  • イチゴ ノ シュウカク サギョウ ロウリョク ケイゲン ノ タメ ノ タチセイカボウガタ ケイトウ ノ イクセイ ト サイバイホウ

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抄録

本県で育成した立性果房型系統の「立花」を中心に、立性果房タイプの系統を利用して、着果位置を高くすることによる収穫作業姿勢の改善を図ることを目的として、立性果房タイプの実用系統を育成するとともに、これを利用した栽培技術を開発した。1.立性花房型系統の花房は、約60度で伸長・開花し、第1果の着色開始期ころに倒伏した。このため、開花期ころまでに花房が倒伏せずに支持材を設置することで畦面から高い位置で着果・配置させることができると考えられた。2.立性かつ高分枝型形質は交配によって容易に得られやすいものと考えられた。3.開発した花房支持台は5mmの丸鋼にビニル製白色ネットをのせた簡易なもので、材料費は安価である。これに配置した果実の品質は慣行栽培と同等以上であった。4.作業的に支持台1条栽培が有望であった。この適正な株間と畦間は16cm、90cmであると思われた。5.支持台1条栽培で収穫作業時の体幹部角度は30度軽減し作業姿勢は大幅に改善され、収穫作業時間も短縮し、2割の作業時間が短縮可能と考えられた。

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