キュウリの流通中における果実先端部肥大の発生要因と抑制方法に関する研究

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  • キュウリ ノ リュウツウ チュウ ニ オケル カジツ センタンブ ヒダイ ノ ハッセイ ヨウイン ト ヨクセイ ホウホウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

露地夏秋キュウリの流通中における果実先端部の肥大(仮称:先端肥大症)の発生要因および抑制方法を明らかにするため,受精の有無,品種,収穫時期,流通中の温度推移,貯蔵温度の影響,予冷および包装資材の効果について検討した。先端肥大症は,単為結果した果実よりも受精した果実で発生しやすい傾向にあり,品種による差はなかった。収穫時の気温,果実温度が高い場合や,収穫後の貯蔵温度が高いほど発生が多くなった。常温輸送した場合,夕方収穫した果実の袋内温度は,朝収穫した果実のそれと比較して高い状態で市場に到着した。このため,生産現場段階では,気温の低い時間帯に収穫することにより発生が軽減されると考えられる。また,流通段階での発生抑制は,品温12℃の予冷・保冷輸送あるいは,MA包装が有効である。

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