母豚および子豚の全血および乳汁中セレン含有量の推移

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タイトル別名
  • Changes of the Selenium Content in Whole Blood and Milk Samples from Brood Sows and Piglets
  • ハハブタ オヨビ コブタ ノ ゼンケツ オヨビ ニュウジュウ チュウ セレン ガンユウリョウ ノ スイイ

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抄録

母豚の妊娠ステージおよび子豚の生育ステージの全血中セレン (以下Se) 濃度, さらに乳汁中のSe濃度を測定した。妊娠母豚の全血中Se濃度は, 妊娠初期 (3週目) の186ng/ml に比較して, 妊娠中期や後期にはそれぞれ, 89ng/ml (8週目), 96ng/ml (16週目) と著しく低下したが, 分娩後 (18週目) には207ng/ml に回復した。一方, 子豚全血中Se濃度は, 新生時および離乳時にはそれぞれ149ng/ml, 141ng/ml とやや低い値を示したが, 4ケ月齢で225ng/ml, 6ケ月齢で223ng/ml と成長後期には安定して高値を示した。また, 乳汁中のSe含有量は, 初乳で高値 (248ng/ml ) を, 2日目にも比較的高値 (175ng/ml ) を示したが, 離乳期 (21日目) では89ng/ml と減少した。また, 母豚血液中のSe濃度と初乳中Se濃度との間には相関が見られた。これらの結果から, 母豚および子豚の血中Se濃度レベルの改善維持のために, 妊娠中期以後に速やかなSe補給の必要性が示唆された。

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