木質複合構造の耐火性能に関する研究(その4) : 燃え止まり梁部材の載荷加熱試験

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  • モクシツ フクゴウ コウゾウ ノ タイカ セイノウ ニ カンスル ケンキュウ ソノ 4 モエ ドマリハリブザイ ノ サイカ カネツ シケン

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抄録

木質系耐火構造を開発するため,鋼製梁を木材で耐火被覆した仕様について,大断面梁部材1体及び小断面梁部材2体による実大試験体での載荷加熱試験を実施して検討を行った。前者(試験体No.1)は,H形鋼400×200×8/13に厚さ60mmのカラマツ集成材被覆したもの,後者(試験体No.2,3)は,H形鋼150×75×5/7に厚さ60mmのベイマツ集成材被覆したもの1体,及びH形鋼150×75×5/7に厚さ60mmのカラマツ集成材被覆したもの1体を使用した。試験の結果,全試験体に於いて燃え止まり性状を示し,試験体No.1の鋼材温度の最高値は117℃平均115℃及び試験体No.2の鋼材温度の最高値は150℃並びに試験体No.3の鋼材温度の最高値は140℃であった。これらの結果から本実験の仕様は「防耐火性能試験・評価業務方法書」による耐火1時間構造としての判定基準の鋼材温度等の規定値を満足させる結果であり,耐火1時間の性能を有していると考えられた。

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