千葉県内における飼料イネの類型別収穫・調製コスト

書誌事項

タイトル別名
  • チバ ケンナイ ニ オケル シリョウ イネ ノ ルイケイベツ シュウカク チョウセイ コスト

この論文をさがす

説明

県内での飼料イネの取組み状況の調査から、飼料イネの生産・調製、利用方法を、確保できる労働力、1日当たりの作業量及び適正水分の保持等の観点から以下の四類型に分類した。各類型の効率的な作業面積、日数、人数及び乾物1kg当たりの収穫・調製コストは次のとおりであった。類型(1)酪農家が行う大型汎用機収穫体系(近距離圃場)では、3.4haを2日間3人(延べ5.5人)で効率的な収穫作業が行なえ、その時の収穫・調製コストは40.4円であった。類型(2)酪農家が行う大型汎用機収穫体系(遠距離圃場)では、6haを2日間2人(延べ4人)で効率的な収穫作業が行なえ、その時の収穫・調製コストは20.3円であった。類型(3)酪農家中心の組織が行う中型汎用機収穫体系では、1.3haを3日間2人(延べ4人)で効率的な収穫作業が行なえ、その時の収穫・調製コストは23.7円であった。類型(4)コントラクター組織が行う専用収穫機体系では、1.2haを1日5人で効率的な収穫作業が行なえ、その時の収穫・調製コストは307.7円であった。飼料イネ利用畜産農家へのアンケート結果より、飼料イネ利用を存続させるための収穫・調製コストの上限を23円程度とすると、類型(1)では20ha程度の収穫作業面積が必要である。類型(4)における専用収穫機の年間使用上限面積20haでのコストは29.7円である。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ