JAにおける組合員教育活動の「場」のマネジメント

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  • Management of “Ba” through the Educational Activities for the Union Members in JA

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抄録

JAにおいては、教育活動の重要性についてはかねてより明確に位置づけられており、これは「協同組合運動は教育運動である」といわれていることがすべてを物語っている。しかし、全般的に見ると美辞麗句を連ねただけの空疎な状況となっている。本稿では、JAが実施している組合貝教育を「場」という概念でとらえ、秦野市農業協同組合(以下、JAはだのと略す)の事例を参考に、JAに求められる組合員教育活動のあり方について考察した。自律的組合員の育成を目指すには、組合員の学習意欲を喚起し、イニシアティブを発揮できるような組合員教育活動にすることを指摘した。そのためには、積極的に萌芽の創発の基盤ときっかけづくりを行っていく必要がある。また、役職員はファシリテーターとして適切なかじ取りを行い、組合員の情報的相互作用を促進し、自律性が育まれるように、「管理」型から「支援」型の組合員教育を展開することを指摘した。JAが永続・発展していくためには、組合員教育を最重要活動として明確に位置づけ、活発化していかなければならない。役職員は組合員が多様な集団であるということを再認識したうえで、組合員の学習意欲を喚起する組合員教育活動を展開していく必要がある。

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