インゲンマメ新品種「福良金時」の育成

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タイトル別名
  • インゲンマメ シン ヒンシュ フク ラ キントキ ノ イクセイ

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説明

「福良金時」は、早生で多収、大粒良質の子実用インゲンマメの金時類品種育成を目標に、1992年に北海道立十勝農業試験場において、ともに早生で大粒多収良質の金時類育成系統である「十育B62号(福勝)」を母、「十系B203号」を父として人工交配し、以後選抜、固定を図ったものである。1998年から「十育B67号」の系統名で各種試験を実施し、2002年に北海道の優良品種に認定された。本品種は、対照品種の「大正金時」に比べ、成熟期が同程度-やや早く、子実収量はやや優る。粒形、粒色は「大正金時」、「福勝」に類似し、粒大は「大正金時」より大きい。煮豆の加工適性は「大正金時」と同程度である。これらのことから、秋まき小麦の前作物として「大正金時」に優る特性を有する。栽培適地は、北海道のインゲンマメ栽培地帯で、「大正金時」の一部に置き換えるとともに、新たな導入を図ることにより、畑作物の適正輪作の維持と良質な北海道産金時類の安定供給に寄与できる。

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