第二間瀬湖における産卵生態を活用したブルーギルLepomis macrochirusの効果的な駆除技術について

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  • ダイニ マゼコ ニ オケル サンラン セイタイ オ カツヨウ シタ ブルーギル Lepomis macrochirus ノ コウカテキ ナ クジョ ギジュツ ニ ツイテ

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抄録

産卵生態を活用したブルーギルの効率的な駆除方法について、産卵期、産卵場所、産卵床の材質、生息魚類等の調査結果から検討を行った。この結果、産卵期は5-7月頃、産卵場所は、バックウォーター付近、産卵床の材質は一部で粗い礫が多く、またブルーギルの卵や稚魚を食べると考えられるコイやウグイの生息はほとんど見られなかった。以上の結果から、効果的であると考えられる第二間瀬湖(児玉町)の駆除方法は、5-7月頃、5日おき程度に、バックウォーター付近で、産卵床を守っている親魚を捕獲し、駆除が進んだ時点で小山川から捕獲したウグイを放流するとよいと考えられた。しかし、一部の産卵床では、親魚を除去しても比較的多くの稚魚が生残する可能性が示唆された。このため、卵のふ化前に繰り返し親魚を捕獲する等により、より効果的な駆除が実施できると考えられた。

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