センチピードグラスを植栽した水田畦畔における斑点米カメムシの発生状況

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  • センチピードグラス オ ショクサイシタ スイデン ケイ ハン ニ オケル ハンテン マイ カメムシ ノ ハッセイ ジョウキョウ

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説明

奈良市において、2002年と2003年にセンチピードグラスとクローバーを畦畔に植栽した水田と既成の水田の斑点米カメムシ類の発生状況を調査し、以下の結果を得た。1)2002年、2003年ともにセンチピードグラスを植栽した畦畔では、水稲の出穂期までの斑点米カメムシ類の発生は少なかった。センチピード区水田の斑点米率は、出穂期薬剤防除を1回行った既成水田の斑点米率と同程度であった。2)2002年のクローバー区の畦畔ではトゲシラホシカメムシの発生が多く、水田の斑点米率も高かった。草刈りを行った2003年には、トゲシラホシカメムシの発生は少なくなった。3)既成の水田畦畔では、2002年にはホソハリカメムシ、トゲシラホシカメムシ、コバネヒョウタンナガカメムシなどが捕獲された。2003年にはそれらに加えてアカスジカスミカメが捕獲された。4)2003年にはカスミカメムシ類の発生が多く、センチピードグラス区でも発生した。カスミカメムシによる斑点米の抑制効果は見られなかった。

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