異なる宿主(ヒトを含む)におけるAIVの感染と病態

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  • コトナル シュクシュ ヒト オ フクム ニ オケル AIV ノ カンセン ト ビョウタイ

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抄録

2003年以降、東南アジアにおいて広範囲な流行を繰り返してきた鶏の高病原性鳥インフルエンザは完全な終息が望めない状況のまま、今度はヨーロッパからアフリカヘと拡大し、今や世界的流行の様相を呈している。本病の主たる伝播経路は人為的な家禽や物の移動すなわち貿易活動(密輸等の違法行為を含む)であると考えられているが、今年に入ってガンやハクチョウなどの野鳥における流行例がアジア・ヨーロッパ各地で数多く報告された。すなわち本ウイルスの運搬経路として野鳥の関与も少なからず懸念され、各国において大規模な野鳥のサーベイランスが実施されようとしている。一方、本ウイルスが人に直接感染して死亡するケースもまた東南アジアを中心に増え続け、本病に対する早期警告システムの確立、政府主導の家禽用ワクチンの備蓄、あるいは東南アジア諸国に対する国際的技術援助など実情に即した対応が今、関係各国に求められている。

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