RAPD法によるマンシュウマメナシ台木におけるひこばえ多発生系統の探索
書誌事項
- タイトル別名
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- RAPDホウ ニ ヨル マンシュウマメナシ ダイギ ニ オケル ヒコバエ タハッセイ ケイトウ ノ タンサク
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説明
農業総合研究センター育種研究所で、ナシの台木として使用しているマンシュウマメナシ6系統(「京大根挿し」、「タキイ」、「奈良赤花」、「満州」、「平塚」及び「兵庫東」)の中から、ひこばえ多発生で樹勢が低下しやすい系統を、現地圃場で多数発生しているひこばえを用いたDNA解析による方法で探索した。1. CMN-B30~CMN-B79の50種類のプライマーを用いて、マンシュウマメナシ6系統をRAPD法で分析したところ、13種類で6系統に23の特異的なバンドが現れた。2. CMN-B40の400bpのバンドにSTS化を行い、またCMN-B50の400bpのバンドにSCAR化を行い、バンドの再現を安定化した。3. 23種のバンドと作製したSTSマーカーやSCARマーカーによって、マンシュウマメナシ6系統は、グループA(「京大根挿し」、「タキイ」)、グループB(「奈良 赤花」、「満州」)、グループC(「平塚」C1、「兵庫東」C2)の3グループに分けられた。その内のグループCは、2系統に識別できた。4. 10種類のプライマーを用いて、マンシュウマメナシ6系統の人工交配した実生をDNA解析し、実生の親をグループとして識別できた。5. 上記のプライマーを用いて、ひこばえ多発樹の台木のDNAを解析し、その親がグループAとグループCが多いことが判明した。また、圃場試験でのひこばえ多発生台木は、グループAとグループBであった。6. 両試験の結果から、ひこばえ多発生の台木親は、グループA(「京大根挿し」、「タキイ」)であることが判明した。両系統を採種圃場から除去することにより、ひこばえの発生が少なく、樹勢の低下しにくい台木の供給が可能になると考えられた。
収録刊行物
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- 千葉県農業総合研究センター研究報告 = Bulletin of the Chiba Prefectural Agriculture Research Center
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千葉県農業総合研究センター研究報告 = Bulletin of the Chiba Prefectural Agriculture Research Center (5), 47-54, 2006-03
千葉 : 千葉県農業総合研究センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288647190656
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- NII論文ID
- 40015330715
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- NII書誌ID
- AA11766369
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- ISSN
- 13472585
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- NDL書誌ID
- 8705284
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
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