完熟キンカンの秋期加温法
書誌事項
- タイトル別名
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- カンジュク キンカン ノ シュウキ カオンホウ
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説明
キンカンの着花は四季咲き性で、着果するまで年間4-5回の開花を繰り返し、一般的には6月下旬から8月下旬が開花期となる。ハウス栽培の完熟キンカンでは、7月上旬の1番花を確実に着果させることが重要であるが、この時期は生理落果が多く、園地によっては1番果が着果しない場合がある。着果した果実が2番果(7月中旬)以降の場合、秋期ビニル被覆後の温度を、昼温27-28℃、夜温をその時期の最低温度より2-3℃高くすることで、それ以降の果実肥大を促し、大玉果率を高めることができる。さらに、後期に着果した果実ほどす上がりの発生度が低いため、クエン酸が高くなるが、秋期加温により減酸が早くなり、熟期促進も可能である。ただし、1番果は着色が早いため、果実の肥大効果は期待しにくく、逆に、す上がりやうるみ果の発生を助長する。また、果実肥大や熟期促進は、夜温を上げなくても、昼温上昇だけで効果があるので、省エネ上も有利である。
収録刊行物
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- 宮崎県総合農業試験場研究報告 = Bulletin of the Miyazaki Agricultural Experiment Station
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宮崎県総合農業試験場研究報告 = Bulletin of the Miyazaki Agricultural Experiment Station (42), 1-13, 2007-03
宮崎 : 宮崎県総合農業試験場
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288648866176
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- NII論文ID
- 40015416566
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- NII書誌ID
- AN00236150
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- ISSN
- 03888339
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- NDL書誌ID
- 8771637
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles