高温期の施設栽培における外気導入式強制換気法がトマトの生育、収量およびリコペン含量に及ぼす影響

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  • コウオンキ ノ シセツ サイバイ ニ オケル ガイキ ドウニュウシキ キョウセイ カンキホウ ガ トマト ノ セイイク シュウリョウ オヨビ リコペン ガンリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

高温期の施設トマト栽培において、外気導入ファンと換気扇を組み合わせた外気導入式強制換気法が、微小な目合いの防虫ネットを展張したハウス内の昇温に対する抑制効果とトマト赤色系品種‘Kc02-15’および桃色系品種‘ハウス桃太郎’の生育、収量およびリコペン含量に及ぼす影響について検討した。1.ハウスの北側妻面部の地上2.5mの高さに外気導入ファン1台と南側妻面部の地上2.0mの高さに換気扇1台を設置した本換気法は、側面と北側妻面上部の1mの開放部に0.4mm目合いの防虫ネットを展張した120m2の単棟パイプハウスにおいて、7月下旬から9月下旬までの高温期に、ハウス内の昇温に対する抑制効果が高かった。2.本換気法を用いたハウスは対照ハウスに比べて、トマトの上段果房の茎径が太く、光合成速度および蒸散速度が高かった。収穫果数には差はなかったが、商品果の1果重が重く、総収量が多かった。その一方で、裂果の発生率が高く、商品果収量は同程度であった。また、リコペン含量が赤色系品種、桃色系品種ともに高かった。

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