山形県における薬剤防除を前提とした畦畔雑草管理のアカヒゲホソミドリカスミカメに対する影響およびネオニコチノイド系薬剤の防除効果

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  • ヤマガタケン ニ オケル ヤクザイ ボウジョ オ ゼンテイ ト シタ ケイハン ザッソウ カンリ ノ アカヒゲホソミドリカスミカメ ニ タイスル エイキョウ オヨビ ネオニコチノイドケイ ヤクザイ ノ ボウジョ コウカ

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抄録

山形県における斑点米カメムシ類に対する薬剤防除を前提として,出穂期前後の畦畔雑草管理がアカヒゲホソミドリカスミカメに与える影響について検討した。雑草の伸長した畦畔や無除草の畦畔に隣接した水田では,薬剤防除のみでは斑点米の発生を抑えきれないことがあり,畦畔雑草管理と薬剤防除を組み合わせる必要性があった。また,薬剤の防除時期に畦畔雑草が除草などで処理されている状態にあることで斑点米の発生が抑えられた。除草から畦畔雑草が伸長し,再出穂するまでは約20日間を要した。アカヒゲホソミドリカスミカメに対するネオニコチノイド系茎葉散布剤および粒剤の防除効果について検討した。各試験区では,出穂期に成虫がみられ,無処理区や斑点米の多発区では8月末から9月にも水田内で増殖した次世代幼虫や成虫がみられた。ネオニコチノイド系粒剤(クロチアニジンおよびジノテフラン)散布区では共通して出穂期7日後の散布で斑点米率が低かったことから,この時期が散布適期と考えられた。

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