海洋深層水を利用したきのこ栽培

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  • カイヨウ シンソウスイ オ リヨウシタ キノコ サイバイ

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抄録

きのこ栽培の効率化や高付加価値化を目的として、きのこ栽培における海洋深層水の利用を検討した。試験には県内で生産される主なきのこであるシイタケ、ヒラタケ、ハタケシメジの3種類を用い、菌床栽培における培地作製時に海洋深層水(以後、原水という)、脱塩した海洋深層水(以後、カルマグ水という)をそれぞれ添加し、きのこの菌糸伸長量、子実体発生量、子実体のミネラル含量に及ぼす効果を従来の水道水のみの場合と比較した。原水の添加ではいずれも効果が認められなかったが、カルマグ水の添加は、シイタケ、ヒラタケの菌糸伸長量について有意に大きく、子実体発生量ではヒラタケにおいて増加する結果となった。またミネラル含量では、カルマグ水の添加によりシイタケ、ハタケシメジ子実体のカルシウム含量が増加する傾向を示した。

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