微生物資材を利用したユウガオ台木スイカのユウガオつる割病の防除

説明

山口県の日本海沿岸地域では、ユウガオ台木を利用したスイカの栽培が行われているが、近年ユウガオつる割病が発生し、問題となっている。防除には、主として土壌消毒剤によるくん蒸が実施されているが、その効果は不十分である。そこで、土壌消毒による防除効果の向上を目的に微生物資材との併用処理について検討した。1.つる割病菌および総Fusarium菌密度とつる割病の発病株率との関係を検討した結果、高い正の相関が認められた。2.Fusarium菌に対して、もっとも高い防除効果を示した微生物資材は、ヤシ殻炭資材であった。3.ヤシ殻炭資材を施用することで、Fusarium菌の増殖が抑制された。4.D-Dクロピクまたはクロピクにより土壌消毒を実施したつる割病の常発ほ場において、ヤシ殻炭資材の育苗培地混用施用(育苗培地の5%量)と定植時植穴施用(100g/株)を組み合わせた処理を実施することで、つる割病の発病が抑制され、大玉果実の収穫が可能となった。

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