水田雑草における除草剤抵抗性の生理生態

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  • スイデン ザッソウ ニ オケル ジョソウザイ テイコウセイ ノ セイリ セイタイ

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水稲作の雑草防除では「一発処理剤」と呼ばれるタイプの除草剤が広く使われているが、10年ほど前からある種の雑草が、この除草剤を撒いた後で高い密度で残るようになり、水稲作で問題となった。一発処理剤は1980年代から広く普及したタイプの除草剤で、通常の水稲作ではこの除草剤を使用することで非常にきれいに雑草を防除することができる。ところが、一発処理剤を撒いたにもかかわらず、水田一面に特定の雑草が残る事例が認められるようになり、農業試験場や農業普及センターに多くの相談が持ち込まれるようになった。これらは、その後の研究で、一発処理剤に含まれるスルホニルウレア系除草剤(SU剤)に対して抵抗性を持つ除草剤抵抗性バイオタイプであることがわかった。本稿では、この水田雑草に出現したスルホニルウレア系除草剤抵抗性バイオタイプ(SU抵抗性バイオタイプ)を中心に、水田雑草における除草剤抵抗性の生理生態について紹介する。

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