出穂前後の遮光処理が水稲品種「ゆめみづほ」の収量および品質に及ぼす影響

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  • シュッスイ ゼンゴ ノ シャコウ ショリ ガ スイトウ ヒンシュ 「 ユメミズホ 」 ノ シュウリョウ オヨビ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

出穂前後の遮光処理が水稲品種「ゆめみづほ」の収量および品質に及ぼす影響について検討した。出穂前遮光処理。1.収量は、無遮光区に比べ1穂籾数の減少によるm2あたり籾数の減、登熟歩合の低下、千粒重の減により減少した。また、高温年が低温年より減収の程度が大きかった。2.品質は、無遮光区に比べその他未熟粒の増加により整粒歩合が減少した。3.食味関連成分で、無遮光区より玄米蛋白含有率は上がり、アミロース含有率は低くなったが、その他の成分で無遮光区との差はなかった。4.登熟期間の1籾あたり乾物重と窒素保有量は、無遮光区と比べ茎葉で増加したが穂で減少した。出穂後遮光処理。1.収量は、無遮光区に比べ登熟歩合の低下により減少した。また、高温年が低温年より減収の程度が大きかった。2.乳白、基白、腹白粒の発生は、低温年で無遮光区と同等の発生率であったが、高温年は低温年よりも著しく増加し、品質は低下した。3.食味関連成分で、無遮光区よりデンプン蓄積量が少なかったためアミロース含有率は低くなったが玄米蛋白含有率が高まり、結果として食味低下の一要因となった。4.登熟期間の茎葉と穂の1籾あたり乾物重は、無遮光区より減少した。また、窒素保有量は、茎葉の登熟中期が無遮光区より多かったが、それ以外は無遮光区より少なかった。

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