水稲「コシヒカリ」におがくず牛糞堆肥を施用した場合の収量・品質・土壌へ及ぼす影響

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  • スイトウ コシヒカリ ニ オガクズ ギュウフン タイヒ オ シヨウシタ バアイ ノ シュウリョウ ヒンシツ ドジョウ エ オヨボス エイキョウ

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抄録

栃木県は生乳、肉用牛の全国生産量順位が、それぞれ2位、5位(平成16年)と全国有数の畜産県で、家畜排泄物量は、豚、採卵鶏なども含めると年間約300万tと推定される。一方、本県の耕地面積は約13万haであるが、有機質肥料の投入が減少し連作障害などの問題や、逆に過剰施用によって作物の収量・品質を低下させる事例も発生しており、家畜ふん尿などの有機質資材を安定的に有効活用する必要がある。堆肥の施用効果は、(1)養分供給:窒素、リン酸、加里、また微量要素の供給(2)土壌環境改善(a)化学性改良:土壌の緩衝能力が増加して養分が流亡しにくくなる。(b)物理性改良:団粒構造の形成、保水性および排水性が良くなる。(3)生物性の改良:微生物や小動物の活動が盛んになり、地力発現を促したり、有害細菌を抑制する。の3点があげられる。本試験では、主に(1)の養分供給に主眼を置き、一般に土づくり資材として秋に施用される堆肥を、基肥肥料として春(4月上旬)に施用することによる水稲コシヒカリの収量・品質へ及ぼす影響を検討した。

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