Leucocytozoon caulleryiの発育を阻止するSulfamonomethoxineの効果的な投与期間

書誌事項

タイトル別名
  • Leucocytozoon caulleryi ノ ハツイク オ ソシスル Sulfamonomethoxine ノ コウカテキナ トウヨ キカン

この論文をさがす

抄録

Leucocytozoon caulleryi(L.c.)感染直後の鶏に、Sulfamonomethoxine-Free(SMMX-F)を何日間投薬したら効果を示すのかを詳細に調査した報告はない。今回、L.c.の人工感染と同時にSMMX-F 100ppm添加飼料を1日単位で1-14日間投薬する14群を設け、投薬を終了した鶏には薬剤無添加飼料を与え、可溶性抗原(以下、抗原)、抗体、merozoite、gametocyteを検査することによってSMMX-Fの効果を評価した。L.c.感染と同時にSMMX-Fを6日目まで投薬した各群では抗原、抗体、merozoite、gametocyteが確認され効果が十分ではなかった。一方、7日間以上投薬した各群では抗原、抗体、merozoite、gametocyteが見られずSMMX-Fの効果が認められた。L.c.の感染性を血中にgametocyteが出現すると予想される時期の雛からニワトリヌカカによって吸血させ、作成したヌカカ乳剤を無感染雛に接種することによって確認した。SMMX-Fを感染から6日目まで投薬した6群由来のものではヌカカ乳剤の接種によってL.c.感染が成立した。一方、7日間以上投薬した群では鶏体内のL.c.原虫が確認されず、ヌカカ乳剤の接種によってもL.c.感染が成立しなかった。SMMX-FをL.c.感染と同時に7日間以上投薬することによってL.c.の予防が可能であった。

収録刊行物

  • 動物の原虫病

    動物の原虫病 22 (1), 31-37, 2007-12

    相模原 : 日本動物原虫病学会

参考文献 (31)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ