ニンジンのマルチ内施肥による肥料窒素の溶脱抑制効果

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  • ニンジン ノ マルチナイ セヒ ニ ヨル ヒリョウ チッソ ノ ヨウダツ ヨクセイ コウカ

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埋設型ライシメータを用いて、浸透溶脱窒素量を把握することにより、マルチ内施肥によるニンジンの減肥栽培における環境負荷軽減効果の評価を行った。1.浸透水が土壌中を下方移動するその先端部のNO3-NとBr-の浸透速度は、ほぼ同等であった。施肥窒素は積算浸透水量331mmで地表下110cmまで溶脱した。この溶脱には342日、降水量1,373mmを要した。2.マルチ内施肥区の浸透水中NO3-N濃度は、慣行区と比較して常に低く維持された。施肥由来の溶脱NO3-N総量は慣行区と比較してマルチ内施肥区では1/6に減少した。3.これらのことから慣行の全面全層施肥に対して窒素肥料を1/2さらに1/3に減肥したマルチ内施肥は慣行法と比べて同等の収量が得られ、かつ肥料窒素の浸透溶脱を抑制できる施肥法であると評価することができた。

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