浅層暗渠の高密度敷設による地下水位制御が大豆の生育と収量に及ぼす影響

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  • センソウ アンキョ ノ コウミツド フセツ ニ ヨル チカスイイ セイギョ ガ ダイズ ノ セイイク ト シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

水田転換畑における大豆収量の向上と安定化を図るため、地下水位が大豆の生育や収量に及ぼす影響と、現地圃場におけるドレンレイヤー工法浅層暗渠の排水効果が大豆の生育と収量に及ぼす影響を検討した。1.開花期以降の地下水位の上昇は、開花期までの地下水位の上昇よりも影響が大きく、莢数を減少させ子実重を低下させた。2.グライ層出現深と子実重との間には、高い正の相関が認められた。「タマホマレ」では、粒厚7.3mm以上の子実重を25?30kg/10a生産するためには、グライ層出現深は30cm前後とする必要があった。3.10m間隔に吸水渠を敷設した慣行暗渠では、暗渠中間地点まで排水効果が及ばないため、中間地点において莢数が減少した。補助暗渠の施工は排水性を改善し莢数を増加させた。4.浅層暗渠を5m間隔で敷設することにより、暗渠中間地点における降雨後の地下水位低下が迅速になり、多雨年では莢数の確保が容易になり子実重は増加した。

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