家畜福祉に配慮した飼育方式におけるケージ収容時の体重斉一化が生産に及ぼす影響

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  • カチク フクシ ニ ハイリョシタ シイク ホウシキ ニ オケル ケージ シュウヨウジ ノ タイジュウ セイイツカ ガ セイサン ニ オヨボス エイキョウ

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EUで普及している巣箱、砂浴び場、止り木、ヤスリ、卵同士の衝突防止装置を備えた家畜福祉に配慮したケージを用いて、収容時の体重斉一化処理がニワトリの生産性に及ぼす影響を調査するため、供試鶏の平均体重をほぼ同じとし、変動係数が小さい区(以下均一区)と大きい区(不均一区)に分け、それぞれをさらに1ケージ当たり8羽、10羽、12羽収容する区(以下8羽区、10羽区、12羽区)と従来の単飼ケージに収容する区(以下1羽区)に分けて比較検討した。その結果、均一区と不均一区では飼育成績に差が見られなかった。これを収容羽数別にみると、1羽区が他の区より飼料消費量が少なく、1羽当たり粗収益は1羽区が12羽区より優れたが、8羽区と10羽区では1羽区と差が見られなかった。破卵・傷卵の発生割合は全産卵数の0.7%であった。以上から家畜福祉に配慮したケージで飼育する場合、8羽もしくは10羽収容すればケージ収容時における体重の斉一化は重要な要因にならず、破卵・傷卵の発生割合もさほど多くなかった。

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