受胚牛におけるふん便性状と胚移植成績の関係

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抄録

受胚牛のふん便性状検査成績と胚移植成績の関係を調査した。移植時の受胚牛のふん便軟度(正常、軟便、下痢)と受胎率については、ふん便の軟度が高い受胚牛ほど受胎率が低く(p<0.05)、ふん便中の繊維量の多少および穀類残さの有無については受胎率に影響を及ぼさなかった。ふん便の軟度、繊維量および穀類残さの間には、一定の傾向はみられなかった。血液生化学検査では、下痢受胚牛は、正常、軟便の受胚牛に比ベグロブリン濃度が高く、A/G比が低かった(p<0.05)。以上のことから、ふん便の軟度検査は、受胚牛の管理または選定方法として胚移植成績向上に有効であることが明らかになった。

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