愛媛県内のキュウリにおけるモザイク病の発生及びワクチン利用による防除と果実収量

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  • エヒメ ケンナイ ノ キュウリ ニ オケル モザイクビョウ ノ ハッセイ オヨビ ワクチン リヨウ ニ ヨル ボウジョ ト カジツ シュウリョウ

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抄録

2006と2007年に愛媛県内のキュウリの露地及びハウス抑制圃場で感染しているウイルス種を明らかにした。モザイク病の発病株率が高い圃場や、生育後半にZYMVが多く検出された露地圃場に近接するハウス抑制圃場では発病初期からZYMVが多く検出された。ZYMV以外のウイルスは、2006年にはCMVがZYMVに次いで多く検出された。2007年の宇和島市三間の露地圃場では、定植後77日経過してもモザイク病の発病株率が15%と低い中で、ZYMVは全く検出されず、CMVが優占して検出された。2006と2007年にZYMVの2種のワクチンを接種したキュウリをハウス内で抑制栽培し、モザイク病の防除効果と収穫果実の商品性を調査した。定植40日後に無接種区の発病株率が100%となる甚発生条件でも、ワクチン接種による有意な防除効果が確認できた。ウイルス発病果実率は、ワクチン接種区で、無接種区の1/2から1/10以下に抑えることができた。上果実数と商品果実数は無接種区に対してワクチン接種区が有意に優れ、モザイク病による収穫果の減少を回避できた。供試したワクチン間で防除効果に差がみられた。

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