膣内留置型黄体ホルモン製剤を用いた黒毛和種未経産牛への連続過剰排卵誘起処置

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  • チツナイ リュウチガタ オウタイ ホルモン セイザイ オ モチイタ クロゲワシュ ミケイサンギュウ エ ノ レンゾク カジョウ ハイラン ユウキ ショチ

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黒毛和種未経産牛を対象に、性周期の任意の時期に膣内留置型黄体ホルモン製剤(CIDR)を用いて、35日間隔で6回の連続過剰排卵誘起処置を実施し、胚の生産性の推移について調べた。その結果、1頭当たりの回収卵数、正常胚数、A・Bランク胚数はそれぞれ7.7個、4.3個、3.8個、変性胚数、未受精卵数はそれぞれ1.6個、1.9個であった。また、1〜3回次までを前期、4〜6回次までを後期に分類し比較したところ、1頭当たりの回収胚数はそれぞれ7.8個、7.6個、正常胚数はそれぞれ4.3個、4.2個であり、前後期間に有意差は認めらなかった。さらに、発情発現状況別では、発情が明確に認められた正常発情牛と無発情・鈍性発情・遅延発情等の異常発情牛での1頭当たり回収卵数はそれぞれ8.2個、6.3個、正常胚数はそれぞれ4.6個、3.3個であり、異常発情牛にて採卵成績の低下傾向が認められたが、それぞれに有意差は認められなかった。以上のことから、CIDR利用による35日間隔の過剰排卵誘起処置において、連続6回までは胚の生産性に影響を与えないものと思われた。

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