ニジマス種卵管理における抗菌めっきを利用した水カビ病の防除

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  • ニジマスシュ ラン カンリ ニ オケル コウキン メッキ オ リヨウシタ ミズ カビビョウ ノ ボウジョ

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抄録

Ni抗菌めっき技術のサケ科魚類種卵管理器具への導入について検討を行い、以下の結果を得た。1)Ni抗菌めっきの存在下において、ミズカビは菌糸の発育を抑制されるが、死滅することはなく、Ni抗菌めっき除去後に再び発育した。また、Ni抗菌めっき存在下においても遊走子の産出は行われていた。2)塩素系の消毒剤は、Ni抗菌めっきのミズカビ発育抑制効果を低下させることから、Ni抗菌めっきを用いた器具を消毒するには有機ヨウ素系消毒剤または陽イオン界面活性剤が適していた。3)ステンレス金網にNi抗菌めっきしたふ化盆を用いて受精卵を管理したところ、無処理のステンレス金網と比べ、水カビ病の拡大を抑制した。この結果、発眼率、ふ化率ともに有意に向上した。4)受精よりふ化までの発生段階において、Ni抗菌めっき金属はニジマス受精卵に対して毒性がみられなかった。

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