三倍体ビワの作出とそれを用いた無種子果生産技術の開発に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on triploid breeding in loquat (Eriobotrya japonica Lindley) and technological development for the production of seedless loquat fruit with bioregulator
  • 3バイタイ ビワ ノ サクシュツ ト ソレ オ モチイタ ムシュシカ セイサン ギジュツ ノ カイハツ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

一般に、果物は我が国の食習慣で嗜好品とみなされており、国内生産の大部分が生食用のテーブルフルーツあるいは贈答用として消費される。消費者は外観、食味ともに優れた高品質な果物を買い求める傾向があり、その際の選択肢として、食味の良さ、外観の美しさ、大果性が挙げられる。最近では、無種子性、剥皮性、可食率等の食べやすさにかかわる特性も考慮される傾向がある。ブドウやカンキツの例をみても分かるように、無種子性あるいは少種子性は果実の大きな付加価値となっており、今日の果樹育種において重要な選抜目標の一つである。ビワ果実の大きさは最大でも80 g程度で他の果樹に比べて比較的小さい部類に入るが、果実中には数個の大きな種子が存在し、果実に占めるその重量割合は15〜20%と他の果実と比較して極めて高いことから、ビワの無種子化は消費者の強い要望であり、また産業的あるいは研究上の観点からみても、その重要性は高いと考えられる。本研究の目的はビワの無種子果の生産技術を開発し、さらにその技術に対応して優れた果実特性を発揮する三倍体及び四倍体品種を倍数性育種によって作出することである。

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