セルロース系バイオエタノールと原料植物をめぐる国内外の動向(2)

Bibliographic Information

Other Title
  • セルロースケイ バイオエタノール ト ゲンリョウ ショクブツ オ メグル コクナイガイ ノ ドウコウ 2

Search this article

Description

近年、バイオ燃料、とりわけバイオエタノールが国際的に大きな注目を集めている。再生可能であり、カーボンニュートラルな性質を有するバイオエタノールは、石油代替エネルギーや温暖化対策の柱として位置づけられており、アメリカとブラジルを中心として世界的に生産量が急増している。しかし、一方では、バイオエタノール生産の急激な増加が国際穀物価格の急騰を誘発した要因のひとつとなったため、「食料とエネルギーとの競合」という観点から、バイオエタノールに対する批判も目立つようになっている。こうした背景のもと、食料とエネルギーとの競合を避けるために、従来型のバイオエタノールから、セルロース系バイオエタノールに転換しようとする動きが世界的に活発化している。前報では、草本植物のバイオマスを原料とするセルロース系バイオエタノールについて、アメリカとブラジルに焦点を当て、両国のバイオエタノール生産の動向や、原料となるセルロース系バイオマスの選択に関する最近の情況を解説した。本報では、引き続いて、ヨーロッパ諸国、中国、そして日本に焦点をあて、セルロース系バイオエタノールと原料バイオマスをめぐる動向を解説する。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top