青森県周辺海域における水温の長期変動

書誌事項

タイトル別名
  • アオモリケン シュウヘン カイイキ ニ オケル スイオン ノ チョウキ ヘンドウ

この論文をさがす

抄録

海洋観測のデータを整理し、青森県周辺海域の水温の長期変動を検討した。その結果、水温は日本海側で沖側の東経139度の表層を中心に上昇し、水深が深まるほど上昇率は小さくなった。太平洋側では沿岸、表層の津軽暖流域を中心に上昇し、沿岸中層から沖合表層にかけての親潮域は低下した。過去36年間においては1971年に低水温、1973年に高水温、1976年、1977年及び1985年に低水温、1995年及び2004年には高水温であった。日本海の水深300m付近の水温には約20年周期の経年変動が認められた。日本海側では沖合表層の水温は最近30年に上昇率が増加したと考えられた。一方、太平洋側では津軽暖流域の沖合側の表層水温が最近10年のうちに下降傾向が顕著となった。最近30年において1984年から1989年の5カ年間に低温傾向が持続したことを除くと、水温の上昇と下降は年により交互に起こっており、連続期間は1年から3年間であった。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ