普通期中生の多収・良食味水稲新品種‘あきほなみ’の育成

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  • フツウキ チュウセイ ノ タシュウ リョウ ショクミ スイトウ シン ヒンシュ アキホ ナミ ノ イクセイ

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抄録

水稲新品種‘あきほなみ’は、鹿児島県農業開発総合センターにおいて中生、多収、脱粒性難、良食味を目標に、晩生で良食味の‘99S123(南海107号/西海201号)F6’を母本とし、良食味系統の‘越南179号’を父本として1999年に交配を行った組合せから選抜し、普通期栽培用中生の多収良食味品種として育成した。2008年2月に鹿児島県の奨励品種に採用され、2008年3月に品種登録を申請した。‘あきほなみ’は、‘かりの舞’と比較して出穂期で1日、成熟期で2日遅い「中生の晩」に属する。稈長は‘かりの舞’と同程度で、穂数は‘かりの舞’より多く、草型は「中間型」である。倒伏抵抗性は‘かりの舞’よりやや弱く、‘ヒノヒカリ’より強い「やや強」である。脱粒性は‘かりの舞’の「中」に比べて脱粒しにくい「難」である。‘かりの舞’に比べて玄米千粒重が重く、収量性が高い多収品種である。玄米は光沢があり、外観品質は‘ヒノヒカリ’、‘かりの舞’より優れる。食味は炊飯米の光沢が優れ、粘りが強く、‘ヒノヒカリ’並の良食味である。

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