カンショツルサイレージの発酵品質と栄養価

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  • カンショツル サイレージ ノ ハッコウ ヒンシツ ト エイヨウカ

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説明

カンショツルを細断型ロールベーラ及びスタックサイロでサイレージ調製し、発酵品質と飼料特性を調査した。その結果、1.カンショツルサイレージの飼料成分は、粗蛋白質は1番草出穂期のイタリアンサイレージ、ADF及びNDFは再生草開花期のアルファルファサイレージと同程度であった。2.細断型ロール調製したカンショツルサイレージ発酵品質のV-scoreによる評価は良で、BP(ビートパルプ)を5%および10%添加することで、発酵品質が向上した。スタックサイロ調製したサイレージの発酵品質は、BP添加区が最も良かった。3.黒毛和種繁殖雌牛および緬羊による消化試験から求めたカンショツルサイレージのTDNは、ツル単体サイレージで48%であるが、BPやフスマを5〜10%添加することで9〜18ポイント向上した。また、各成分消化率についても、8〜29ポイント向上した。4.黒毛和種繁殖雌牛および緬羊によるカンショツルサイレージの嗜好性は良好で、残食は見られなかった。5.黒毛和種繁殖雌牛によるカンショツルサイレージの採食量は、細断ロール調製区ではツル単体よりBP添加サイレージが有意に増加し、スタック調製区では有意差はなかったものの、BPやフスマ添加サイレージにより増加する傾向にあった。

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