岩手県における松枯れ被害分布の特徴解析による被害判定マップの作成
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- イワテケン ニ オケル マツ ガレ ヒガイ ブンプ ノ トクチョウ カイセキ ニ ヨル ヒガイ ハンテイ マップ ノ サクセイ
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Abstract
岩手県における松枯れ木分布の特徴をGISにより解析し、松枯れ被害の危険性を示す松枯れ判定マップの作成と危険地拡大の温暖化シミュレーションを試みた。松枯れ被害発生には有効温量、降水量、標高、道路からの距離、植生との関係が認められた。松枯れ被害発生予測の判別分析によると、危険性を上げる要因として有効温量に降水量が次いだ。松枯れ判定マップによると、危険性の高い地域は北上川沿いの内陸部と沿岸南部に集中し、青森県境の二戸市周辺や沿岸部の宮古市付近の閉伊川流域などで危険性の高い地域が存在した。温暖化シミュレーションによると、準平年値で岩手県土の69.2%が危険なしとされたが、危険なしとされた面積は3℃上昇で19.6%、6℃上昇で2.2%に低下し、6℃の上昇で県土のほぼ全てが危険地に含まれた。
Journal
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- 岩手大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Iwate University Forests
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岩手大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Iwate University Forests (40), 19-31, 2009-03
[岩手大学農学部]