アズキ新品種「きたろまん」の育成

書誌事項

タイトル別名
  • アズキ シン ヒンシュ キタ ロマン ノ イクセイ

この論文をさがす

抄録

「きたろまん」は、1995年に北海道立十勝農業試験場(農林水産省小豆育種指定試験地)で早生、多収、良質、アズキ落葉病・茎疫病・萎凋病抵抗性の「十育137号」を母、中生、多収、落葉病・茎疫病・萎凋病抵抗性の「十育138号」を父として人工交配を行ったものである。2001年に「十育147号」の系統名を付して、各種試験を行い、2005年に北海道の優良品種に認定されるとともに、農林水産省の新品種として認定され、「きたろまん」と命名登録された。本品種は、落葉病・茎疫病レース1・萎凋病に対して抵抗性であり、成熟期は「エリモショウズ」や「きたのおとめ」より早い。開花期頃の低温に対する抵抗性はやや強で「エリモショウズ」より強く、耐倒伏性は同品種より強い。道東の「サホロショウズ」、「きたのおとめ」及び「エリモショウズ」それぞれの一部に置き換えることにより、冷害年における減収程度を軽減することが可能である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ