えりも産ハタハタ仔稚魚の日齢と耳石輪紋数の関係

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  • エリモサン ハタハタ シチギョ ノ ニチレイ ト ジセキ リンモンスウ ノ カンケイ

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日高系ハタハタの日齢解析技術を確立するために、えりも町で60日齢まで育成された人工種苗を用いて礫石と扁平石の微細輪紋と日齢との関係を調べた。光学顕微鏡で計数された輪紋数は、日齢に対して、礫石では平均21.1、扁平石では平均2.8少なかった。日高系ハタハタでは卵期及び仔魚期の水温が低く、耳石の日間成長量が小さいため、特にふ化輪周辺では輪紋幅が狭く、光学顕微鏡では解像が困難な輪紋が存在するためと考えられた。礫石の輪紋数は、日齢に対する誤差に加えて個体差も大きく、日齢推定誤差が非常に大きくなるため、日齢解析に用いるには実用的ではないと考えられた。扁平石の輪紋数は、日齢にかなり近く、30〜60日齢では日周性が認められたため、少なくとも60日齢程度までの日齢解析に用いることができると考えられた。

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