英虞湾のアマモ場およびヒトエグサ養殖が湾内の環境に与える影響

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タイトル別名
  • アゴワン ノ アマモバ オヨビ ヒトエグサ ヨウショク ガ ワン ナイ ノ カンキョウ ニ アタエル エイキョウ

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英虞湾のアマモ場およびヒトエグサ養殖が湾内の物質循環にどのような影響を与えているかを調査した。英虞湾内のアマモ場面積は171ha、アマモ現存量(乾重量)は161.1t、栄養株で94.2t、生殖株で66.9tであり、炭素量は52.9t、窒素量は1.5tであった。アマモ場の酸素消費速度は10.7〜15.5mmol-O2/m2/hと算出された。アマモ場のDIN溶出速度は-0.46/mmol/m2/dayと算出された。また一年生アマモのうち約68.3t、多年生アマモのうち32.4tが枯死脱落して最大で40日間浮上し、湾内を漂流することが明らかになった。海岸線が複雑に入り組んでいる英虞湾内では浮上草体の大半は湾内の海岸に打ち上げられるか、湾内の海底に沈降していくものと考えられる。ヒトエグサ養殖は、炭素量で49.6〜92.1t、窒素量で2.2〜4.0tが取り上げられており、この値は英虞湾のアマモ現存量と比較して、炭素量では1.0〜1.7倍、窒素量では1.5〜2.7倍となっていることが明らかになった。

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